ほたるを育ててみよう!
ほたるを天城に戻そう!と発足し20年以上かけて少しずつほたるが戻ってきました。
さてさて、天城ほたるがもっともっと安定して飛ぶためには育成も必要です。ほたるをどのように育てているか…については詳しくは書けませんが、かける範囲で書いてみます!
生まれたての蛍はものすごく小さい!
どれくらい小さいかというと、砂一粒くらい…。なにかに混ざり込んだらもう見つけ出すことは不可能なレベルです。
自然界では同じように小さい生まれたてのカワニナを食べて育っていくのですが、育てるとなるとちょうどいいカワニナはそう多くいませんので、成長したカワニナを潰して食べやすくしてエサにしました。
カワニナが交尾をするとカワニナの赤ちゃんが生まれますが、この赤ちゃんがほたるの赤ちゃんには最高の食事になるので、ほたるを育てるのと同時にカワニナが交尾できるように育てていくとベストですね!
水の環境はできる限り保つ!
水が汚れ過ぎたり、空気が足りなかったり、温度が上下しすぎたりするといけません。人間と同じですね。住まいはできる限りキレイで安定した環境にすることで、健やかで健康に育っていきます。
ほたるは毒を持っている!?
ほたるには臭いがあります。鼻にツンとくるような刺激臭なのですが、毒です。もちろん人体に大きな影響を与えるものではないのですが、その毒性が溜まっていくとやがてほたる自身も住めない環境になります。
水が汚れると・・といいましたが自分で水を汚してしまうのです。
自然界と同じような環境を!
でも自然界では自分の毒で住めなくなるなんてことありませんよね。自然界では川の水が一気に入れ替わり、砂や岩が洗濯機のようにこねくり回される大荒れのあとにすっごくキレイな川になる現象がありますね。そう、台風です。自然界ではこの台風がほたるの住処をキレイに整えてくれるから、いつまでも元気なほたるが住み続けられるのです。
少ない数のほたるならよいかもしれませんが大量のほたるの飼育を行うならこの台風と減少を再現してあげないといけません。水と一緒に蛍が流されないように、強い水流で蛍が死んでしまわないように細心の注意が必要です。
生まれたてのほたるは赤ちゃんと一緒
ほたるだって生き物です。特に生まれたての小さな蛍は、ちょっとの水流ですぐに流されていきますし、大きなエサはなかなか食べられないし、人がちっとつまむだけでつぶれてしまいます。
だからこそ、丁寧に様子を見て、細目にエサをとりかえて、細目に水をとりかえてあげないといけません。
こういった作業を人の手で行うのか、機械にやってもらうのかで手間はだいぶ変わります。