はい、本当です。ほたるが光る理由は「メスへのアピール」です。ほたるの体には発行体がありますがオスのほうが大きく強い光を放ちます。上方に飛び上がりゆらゆらと光っているのはほとんどがオスのほたるで、自らの光でメスにアピールをしています。車のヘッドライト・家の明かり・道路灯・懐中電灯・そしてカメラのフラッシュやスマホの画面ってかなり光が強いですよね。そんな強い光がある中でほたるが一生懸命光ってもメスにアピールなんて出来ません。だからそういった光の届かないところでアピールをしたくなるのは当然で、人から離れていってしまうのです。暗くて怖い、足元が危ないと思うかもしれませんが、それでも主役はほたるです。ほたる鑑賞の際にはできる限り光は使わず、目がなれるのを待ちましょう。人間が気を使い、ほたるが嫌がることはやめましょう。

いいえ、ほたるは天候に関わらず光っています。そして飛び回るときには羽を広げますよね。でも昆虫は羽が濡れるのが本当に嫌いで、雨の日は濡れたくないと思っています。だから草むらや木々の葉で雨をしのいでいるのです。飛ぶ時もできるだけ雨が当たらない場所を選びます。なので光っていてもなかなか見えづらくなるのです。そういう日は下方から鑑賞するのがよいかもしれません。

ほたるは川にいる貝「カワニナ」を食べて育ちます。カワニナはコケなどを食べて育つのですが、ある程度きれいな川でないと育たたないと言われています。”こっちのみーずはあーまいぞ”とは、カワニナが育ちやすいからで、カワニナがいるからほたるが育つのですね。でも、餌を食べるのは水の中にいる幼虫期だけ。川から土にあがり蛹になり成虫になると飛び出しますが、成虫になると何も食べません。ただ子孫を残すために残りの一生を過ごすのです。美しい光は子孫を残すために一生懸命光っている、まさに命の光です。ほたるが無事に子孫を残せるように我々は邪魔することなく見守りましょう。強い光や捕まえたりはご法度ですね。

例年では６月中旬頃がピークなのですが、ここ４年ほどはそのピークが早く６月の上旬にはピークを迎えています。桜が早いとほたるも早いとも言われており、外気温や湿度を感じ取って飛び始めます。湿度が高く１７度くらいが一番ほたるが飛びやすく、気温の変化から予測をしています。４月の温かさを見ると、今年も少し早めにピークを迎えるような気がします。

一日の中なら20時〜21時の間が一番光が増える時間帯です。大体19時半くらいから光はじめ21時くらいにはだいぶ光が減ります。その時間帯はほたるを見に来る人も多くなってきます。暗いので注意しながらご鑑賞くださいね。

はい、あります。ピークから遠ければ遠いほど、というのはもちろんなのですが、月の明るい日も実はほたるの数が減ります。何度も書いている通りほたるは暗ければ暗いほど自らの光が強く見えるので好きだし月が明るすぎるとほたるも萎縮しちゃいます。水をきれいにするのも川の力だし、きれいな水を生み出すのは天城の山々だし、結局自然の力は偉大です。